太陽のあいつ《完結》
「…離れるってこと?」



消えそうな声だけど、
力を振り絞って声をあげた。



「あぁ…」



目線を落とし、
返事をするアツシ。



何で??
何で??


何でだよ!?


アツシと離れるなんて…
ヤダよ。


絶対、
それだけはヤダ!!



徐々に視界ぼやけ始め、
1回瞬きしたとき、
大粒の涙が頬を流れた。


そんな俺の頭を
優しく撫でるアツシの手が、
悲しいぐらいに温かい。



でもこれって
受け止めないといけない現実なのかな…。


これって
ホントのことなの?


夢だったら、
良いのに。
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