太陽のあいつ《完結》
アツシの腕の中で、
どれぐらいの時間が経ったのだろう。


アツシのTシャツには
俺の涙のシミが出来ていた。


頭の上には
温かいアツシの手があり、
俺の気持ちを穏やかにさせてくれる。


衝撃な的な事実を知り、
乱れる気持ちも
アツシの手が癒してくれる。


俺には
やっぱりアツシが必要なんだ。



「……ケイタ?」



静かな部屋の中で、
アツシの声が響く。



「…?」



俺はまた目線だけを
アツシに向けた。
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