太陽のあいつ《完結》
「今日、
父さんに会わないか??」



え…?
父さんに??



目を大きく見開き、
アツシのことを見つめた。



「…え?」



振り絞るように
声を出す俺の頭を
またアツシが優しく撫でる。



「父さんと母さん、
明日カナダに戻るんだ。
だから今日の夜、
一緒に飯を食うことになっている。
だからケイタも一緒に来いよ」



父さんに…


父さんに会える。


あの優しい思い出だけの父さん。


でも俺たちを捨てた父さん。


母さん…
良いのかな??


姉ちゃんは
許さないよね…
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