太陽のあいつ《完結》
熱いシャワーは浴びながら、
眠気を溶かし、二日酔いの余韻を和らげる。


用意してくれたタオルで体を拭き、
さっきまで履いていたボクサーパンツに足を通す。


何だか、
汗ばんだ感触が気持ち悪い。


昨日、あんなに踊って汗をかいたわけだし…
当たり前だ。


タンクトップを手にすると、
やはり汗ばんでいる。


そんな俺の顔を見てか、

「Tシャツ貸そうか?
そのジーンズなら、これが合うと思うよ」


アツシはダンボールから
ヴィンテージ加工のカッコ良いVネックのTシャツを出し、
俺に投げた。
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