太陽のあいつ《完結》
俺は自転車に跨り、
着た道とは逆に
姉ちゃんのバイト先に向かった。



姉ちゃんには
ちゃんと話したかった。


今、起きている現実を
話したかった。


父さんと会ったこと、
そしてアツシの父さんだということを…



車が何台も止められる
国道沿いのファミレスで
姉ちゃんはバイトをしている。


俺が家を出る時は、
まだ寝ていたけど…
もうこの時間は働いているはず。



そう思い、
自転車を止め、
店内のドアを開けた。
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