太陽のあいつ《完結》
「あ、姉ちゃん…」


「ケイタ!
今、どこにいるの??」


「え?
姉ちゃんのバイト先…」


「はあ??
何でそんなところにいるの?
今すぐ家に帰ってきて」


「あ…
うん。分かった」


「……父さんが来てるから…」


「え?」



ケータイを耳に当てたまま、
カラダが硬直した。


車が何台も通り過ぎていく音も、
店内に入って行く人たちの笑い声も、
俺の耳には入らなかった。



何で?
何で?
何で?父さんが??


父さんがうちにいるの??
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