太陽のあいつ《完結》
小学校のときの記憶が蘇った。



家に帰ってくると、
父さんがソファの上で、
新聞やTVを見て寛ぐ姿。


もう何年も見ることもなく、
そしてこれからも
見ることがないと思っていた姿が
また時を越えてやってきたのだ。



でも…

今日は違う。


母さんも悲しそうに、
そして姉ちゃんも
辛そうにしている。


時の流れは残酷だ。


あの時間は取り戻すことは出来ない。


そして、
もうあの時のような関係は
築いて行けない。
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