太陽のあいつ《完結》
「それにしても、
アツシくんも知ってたら、
言ってくれれば良かったのにね~」



母さんがそう呟くと
姉ちゃんも同意するように、

「そうよ!
父さんの話聞いて、
ホントそう思ちゃった~」


「でも…
ケイタのために
言わなかったのかもね…」



母さんの声に、
俺は胸がドキッとした。



母さんは、
俺とアツシの関係に
気付いていないよね…?



俺はその話を受け流すように、
「今日は焼肉~!」と
話題をすり替えた。



でも、
きっと…
母さんは気付いていたのかもね。
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