太陽のあいつ《完結》
「俺たちクリスマス、
ディズニーシーに行っちゃいます!!」



ナオキはニヤケ面で、
俺たちの前に現れた。



「ミキと一緒に行くんだろう~。
昨日、ミキも同じことで
喜んでたよ!」



少し呆れながらも、
嬉しそうに言うアツシ。


ミキが雑誌者の人から
チケット譲ってもらったらしい。



「クリスマスにミキとディズニーシーに行けるなんて、夢みたいだよ~」



既に夢の世界に
迷い込んでいるナオキの姿に、
俺は素直に羨ましいと思った。


俺とアツシ…
クリスマスの予定も何も立てていない。


ただ、26日には
アツシも日本を離れてしまう。


そんな現実がある分、
先を考えるのが恐かった。


アツシも同じ気持ちなのか…
何も言ってくれなかった。
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