太陽のあいつ《完結》
俺たちは
ベンチに腰を下ろすと、
アツシはデジカメを持ち、
その腕を伸ばした。



「まずはここで撮ろうぜ~」



アツシは
俺の返事をする間もなく、
カシャとボタンを押した。



「おい!?早いよ!」


「いいじゃん~
それが自然だよ!!」



そう言って、
アツシは俺の頬に軽くキスをする。



いつも、
アツシのペースに持っていかれる。


いつも…
そして、今日も。
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