太陽のあいつ《完結》
俺たちはプールサイドで
何枚が写真を撮った後、
シャワールーム、部室へと足を運んだ。


数ヶ月間、
誰も訪れていない
静かなシャワールーム。


ここで、
初めてアツシとキスしたんだ。


アツシは
俺のほうを振り返ると、
いつもの悪戯っ子の目で、
俺の背中に腕を回した。



「ここでの最後のキスしよう」



アツシは
おでこに軽くキスをした後、
俺の唇に優しく重ねた。


アツシの舌が
俺の舌を奪うように、
激しいキスをする。


誰にも見られることのないシャワールーム。


ここで俺たちが
キスしているなんて…
誰も思っていないだろうな。



「…ケイタ。好き…」



甘えるような声を上げる
アツシが可愛く、
俺も強く手を回す。
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