太陽のあいつ《完結》
「…何もしてないよ」


「嘘つけ~。
今、キスしただろう~」



アツシは
ニヤニヤしながら、言った。


こんな意地悪な顔も
しばらく見ることが出来ないんだと思うと、
また胸が締め付けられ、
アツシのカラダに
強く腕を回した。



「……今日はずっとこうしていたい」


「…うん」



アツシとカラダを重ねると、
心もグッと温かくなる。

そして、
優しい気持ちになれるんだ。



俺たちはまた目を瞑り、
気が付くと
また眠りについていた。
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