太陽のあいつ《完結》
「そう?駅まで分かるかな…?
送って行こうか?」


「いや…
行き方教えてくれたら、
分かるから…」


「そっか~。
じゃここを右に出て…」




とりあえず、
アツシの説明を聞いて、
靴を履き、玄関を出ようとした。



「またクラブで会ったら、
宜しく!」



スーッと高い鼻に、
クッキリした二重。


口角を上げて笑うアツシに
俺は「…ありがとう」と呟くと、
玄関を出た。
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