太陽のあいつ《完結》
時計を見ると
既に15時を回っている。



「ううん…
俺こそ、ごめん、
こんな時間まで寝てて…」


「良いよ。
それより…

今日、どうしようか?」



俺のことをじっと見ながら、
アツシが問いかけてきた。


昨日まで、
平然と過ごしていたアツシなのに、
今日はしんみりとしている。


俺たちは
明日、離れてしまう。


次に逢うのは…

一年後。


寝起きの俺に、
現実が突きつけられる。


布団から起き上がり、
締め付けられた胸が痛くて…
アツシのカラダに腕を回した。
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