太陽のあいつ《完結》
一息ついてエレベーターに乗り、
1階に降りると左へ向かおうとした。

すると、
頭上から大きな声がする。



「ケイタ!!!

 違う!!
 
 右!!」



反射的に空を見上げた俺は、
太陽が眩しく目を細めてしまう。


存在を確認するまで
数秒かかってしまった。



…あ、
 
アツシ…



アツシがベランダから顔を出し
叫んでいたのだ。
< 56 / 579 >

この作品をシェア

pagetop