太陽のあいつ《完結》
第2章

敗北感

たくさんの生徒が歩く歩道の横を
俺は自転車で
勢い良く駆け抜ける。


今日は梅雨時とは思えないほどの晴天。


校門を抜け、
黄色や白のマーガレットの花壇を眺めながら、
駐輪所に自転車を止めた。


半袖の白シャツに紺のネクタイ、
チェック柄のズボンはけっこう気に入っている制服だ。


そんな私立校独特な制服に
身を包み、
急いで教室へ向かう。
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