太陽のあいつ《完結》
「ケイタ!!おはよう!!」



廊下を歩く俺の背中を
バンと叩きながら、
話しかけて来たのはサオリだった。



「おお!おはよう!!
じいちゃん大丈夫か??」


「うん!!大丈夫!
乗り越えたみたいだから~」


「そっか~。良かったな」



白シャツに、同じチェック柄のスカートを履いたサオリは細い脚を出している。


いつも通り、
髪型もメイクもバッチリ決まっている。


こんな可愛い彼女がいるなんて…
俺って幸せだよな…。


そう感じる半面、
妙にサオリと目を合わすのが恐かった。


別に怪しまれることはしていない。

ただ、クラブに行っただけ。


でも目を合わすと、
何か見抜かれるような気がしたのだ。


そんな俺の様子を
不思議そうに見つめるサオリ。
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