太陽のあいつ《完結》
「そんな怒るなって。
酔いつぶれたケイタが悪いんだから」


「そうだけど…
連れて帰ってくれよ。
朝起きたら、あのアツシって奴の家に居たんだぜ」


「良かったじゃん。
アツシはけっこう良い奴だよ。
酔ったお前を介抱してたんだし」


「まあそうだけど…」



それよりも何か報告したそうに
ニヤニヤしているナオキが気になった。



「ところで、
ナオキはあれから電車で帰ったんだろう?」



すると、ナオキは
『待ってました!!』
というぐらいに、身を乗り出し、
俺の耳元に近づいた。
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