太陽のあいつ《完結》
でも、俺が小4のとき、
何の前触れもなく…
父さんは居なくなった。


「ケイタ、母さんの言うことをちゃんと聞くんだぞ」


俺の目線にしゃがみ、
そう言い残すと、
大きなバッグを手に
この家を出て行った。


子供の俺は、
出張にでも行くのだろう…と
軽い気持ちで
「いってらっしゃい!」と見送った。
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