にじいろなみだ



だが、桜空が来て変わった。


もっと人を大切にしようと思った。


我ももともとは人間の身だから。


―――――――――――――――


「琥珀さん」


「なんだ?」


虹春が帰ってきて、我の前に座る。


「…羽路さんに聞いて、話そうと思ったんです」


すっと虹春は顔をあげた。


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