にじいろなみだ


翌日。


「おい、起きろ」


琥珀さんに起こされ、立ち上がると、見たことがない小さい人が立っていた。


「あの、琥珀さん、この方は…」


「夜又《ヤマタ》だ。この屋敷で服を仕立てている」


「宜しくお願い致します」


夜又さんはぺこりと頭を下げた。


「お前、着るものが此処に合わないだろう。だから今日、夜又を呼んだ」


「あ、ありがとうございます」


< 5 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop