710回目の告白。~好きなのに、好きになってはいけない人~
海聖の方を見ようと横を向くと、目の前には海聖の顔が。
ち、近い……!
「…ん?どうしたの、繭歌。俺に質問?」
どんどん近付いてくる、海聖の顔。
さすがに恥ずかしくなって、思いっきり海聖の肩を押し返した。
「…そのままキスしちゃえば良かったのに」
「ば、バカ言わないでよ!誰があんなやつとするか!」
学校に着いて今朝あったことを親友の三木 心愛(みき ここあ)に話した。
海聖とキスなんかしたら余計に変な噂がたつ。
ただでさえ海聖と行きも帰りも一緒にいるだけで、睨んでくる海聖ファンだっているんだから。