710回目の告白。~好きなのに、好きになってはいけない人~
だって海聖が好きだったから。
どの女子よりも好きな自信があったから。
でもいつの間にか他の女子に悪口を言われることが辛くて、逃げるようにして海聖への気持ちを閉じ込めてた。
海聖が私に何回も「好き」って言ってきても、私は好きにならないようにしてた。
自分の気持ちに素直にならずに、周りの目ばかりを気にしていた。
私は自分が傷つかない方法を選んで、海聖を傷つけた。
そしたら罰が当たった。
神様が海聖を苦痛から安楽な天国へと導こうとしてる。
海聖が神様に連れて行かれて、遠くへ行ってしまう。
………い………なこと…
「……そんなこと、させない…!」
これが神様の罰だったとしても、海聖は渡さない。
まだ私の12年間の秘めた思いを海聖に伝えてないんだから。
私は学校を出て、海聖が運ばれた病院へと走った。