710回目の告白。~好きなのに、好きになってはいけない人~




ほんとバカじゃないの。




こんなノートつけるまで私のことを12年間も好きでいてさ。




あんた人生無駄にしてるよ、710回も私に好きって言って。




私がどんなに突き放しても、好きって言ってくるんだもんね。




でもあんたがそこまでしてくれなきゃ、私はきっと自分の想いを伝えようとは思わなかった。




「……ほんっと……バカすぎるよ…
せっかくこの私が好きって…言いにきてあげたのに……
あんたがここからいなくなろうとしてるなんて……
そんなこと…許すわけないでしょ…




ふざけないでよ……バカ海聖……っ
散々好きって言っといて、私の気持ちは聞かないとか……あり得ない…
どこにも行かないでよ……私の隣にいてよ…




"幼馴染"じゃなくて"恋人"として…っ
私のこと好きなら、私のこと悲しませないでよ……!」




口からいろんな気持ちが溢れ出すと同時に、目からは涙が溢れ出した。




もう私の気持ちは止まらない。



< 38 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop