710回目の告白。~好きなのに、好きになってはいけない人~
でも返ってきたのは意外な言葉だった。
「え、私が海聖くんを好き?
そんなわけないじゃん。私が好きなのは海聖くんじゃないよ」
驚いて目を開いた。
え、海聖を好きじゃない?
嘘。だって……
「だって前に海聖を見て頬を赤くしてたじゃん!
好きだからずっと海聖を見てたんじゃないの?」
確かに心愛が見つめる先には海聖がいた。
頬を染めてジッと海聖を見つめる心愛を昨日のことのように覚えてる。
心愛は何のことか分かったのか、頬をほんのりと赤くした。
「あ、あれは海聖くんを見てたわけじゃなくて……
海聖くんの隣にいる圭介を見てたの」
圭介?圭介って冴山くん?
それって…もしかして……