710回目の告白。~好きなのに、好きになってはいけない人~




「……心愛が好きなのって……」




心愛は少し照れていたけど、やがてふっと笑った。




「そう。私が好きなのは、圭介。
前に助けてもらったことがあって、それから好きになったの」




冴山くんだったんだ。
私、変な誤解してた。




海聖のことを考え過ぎて、心愛はてっきり海聖を見てるんだと思ってた。




思い返せばあの時も海聖の隣には冴山くんがいた。




心愛は海聖と話してる冴山くんを見てたんだ。




海聖じゃなくて良かったという気持ちと、心愛の好きな人を知った嬉しさが同時にやってきた。




そっか。心愛は冴山くんが好きなんだ。




明るい笑顔の冴山くんと、優しい心愛。
二人ともお似合いだと思う。




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