710回目の告白。~好きなのに、好きになってはいけない人~




「私、圭介はずっと繭歌を見てるんだと思ってたんだけど、圭介は私を見てたんだって。
それでずっと私のこと好きだったって言ってくれたの」




「え、と、ということは……」




どういうことか分かっていてもいきなりのことで、頭がついていかない。




心愛は頬を染めて微笑んだ。




「…圭介と付き合うことになりました」




心愛の恋が叶った瞬間に、私は心愛を抱き締めた。




「おめでと!心愛!ほんとに良かったね!」




「…うぅ……ありがとう…!ありがとう…!」




私が心愛は海聖を見てたんだと誤解してたように、心愛も冴山くんは私を見てたんだと誤解してたんだ。




誤解からすれ違ってたけど、心愛が勇気を振り絞って告白したからこの恋は叶ったんだよ。




これからたくさんの愛を貰って、幸せになってね?心愛。




私達はクラスメイトの目を気にせずに、泣きながら抱き締め合った。



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