710回目の告白。~好きなのに、好きになってはいけない人~
海聖は笑顔のままコクリと頷いた。
キスってしようと言ってするものなの?
自然な流れでするものじゃ……
「繭歌はファーストキスは初恋の人とって決めてるんでしょ?」
え、なんで海聖がそのこと知ってるの?
海聖に言った覚えない…
私は心愛に……
その時、脳裏には腹黒い笑みを浮かべた心愛が浮かんだ。
心愛……!
あいつ海聖に話したんだ!
そして海聖はニコニコ笑顔のまま。
「こ、こんなところでしなくてもいいでしょ!?
き、キスなんていつでも出来るんだから…!」
「いつでも出来るなら、今も出来るってことだよね?」
地雷を踏んだ。
逃げようとしたら、海聖にやられた。