710回目の告白。~好きなのに、好きになってはいけない人~
段々と海聖の匂いが近くなってきて、海聖の息が鼻にかかる。
海聖の唇がゆっくりと私の唇に触れた。
夕日だけが私達を見てる夕方の河川敷。
私は初恋の彼と初めてのキスをした。
海聖の唇は柔らかくて、角度を変えてくるキスはとても妖艶な仕草だった。
長い長いキスをして、ゆっくりと唇が離れる。
至近距離で見つめられる。
「…どう?ファーストキスは?」
そんな恥ずかしいこと聞かないでよ。
本音を言いたくないけど、嘘を言ったら絶対海聖にバレる。
「………甘かった……」
顔が熱い。
きっと耳まで真っ赤になってるんだろうな。
目線を逸らしていたから、二回目のキスを避けられなかった。
二回目は触れるだけの短いキス。