710回目の告白。~好きなのに、好きになってはいけない人~
「素直な子にご褒美のキス」
余裕の海聖にムカつく。
私はこんなにドキドキしてるのに。
いつかは私が海聖をドキドキさせてやる。
「…ほ、ほら早く帰るよ……!」
顔が熱くなりながらも海聖に手を伸ばす。
いきなりのことで驚いていた海聖だったけど、嬉しそうに頬を赤くして私の手をとった。
「…繭歌、これからもずっと一緒だからね?」
「…当たり前でしょ。離そうとしても、離さないから」
互いに笑い合って、帰り道を歩いた。