710回目の告白。~好きなのに、好きになってはいけない人~
「…お前、あれだな。こんなノートまで作ってあんなに告白して、いつかストーカーして最終的に繭歌ちゃんのこと殺す、ストーカー殺人者になりそうだよなー」
それほどまでにお前の繭歌ちゃんへの愛は異常だ。
圭介に異常と言われたら終わりな気がする。
でも異常でいい。
これで繭歌が俺を好きになってくれるなら。
例え繭歌が他の男を選んだとしても、俺は繭歌の幸せを願う。
とか思ってるけど、いざとなると繭歌の男に何をするのか分からないけどな。
そう思ってしまうほどに、繭歌を独り占めしたいんだ。
俺以外の男になんて見られたくない。
俺以外の男に見せるくらいなら、繭歌をかごの中に閉じ込めてしまいたい。
俺以外の男に渡すくらいなら、ドラマみたいに一緒に死ぬってこともあるかもな。
そうやって考えても、俺はストーカーにはならない。
だって………
「…家が隣なのに、ストーカーなんかしないよ」
俺の言葉に何故か爆笑してる圭介。
意味が分からなかったけど、廊下を歩く繭歌を見れたから良しとしよう。
【side end】