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私の頭の中は雪だ。
降り積もり、真っ白に染め上げていく。
黒いものも灰色なものも全て。
そう、それが大切な人でも……。
「んっ……」
窓から光が差し、目が覚める。
うつ伏せになった状態から寝落ちをしてしまったのか……。
昨日、ベットに入った記憶がないから恐らくそうなのだろう。
身体がキシキシとなる。
そのままの姿勢で体が固まってるから痛いなぁ~。
私は欠伸をし、背伸びをした。
「よし!今日も頑張るぞ~」
机の上にある写真立てを見て、
「孝史君、おはよう」
と孝史君の写真にキスを落とす。
ッチュ
「良かった……まだ、覚えてる……」
消えてない。消えてないんだ。