呪われた巫女の恋の物語
はぁー、何とか間に合ったー。
本当に疲れたよね
高校一年生に無事に慣れました。
私、四森月 蓮華 (15)は
中々高校生活に慣れず、遅刻ばっかりしております。
もう、単位が危ない!
はぁー、心が折れそう。
家に帰りたいよぉぉん
(えー、であってですねー....)
はぁあ 何か
何かが足りないんだよね
(だから、皆さん十分注意してー...)
大切な何かを忘れてる気がするんだよ
とても、大切な何か
でも、それが何だったか思い出すのが
怖いの。
「蓮華ぁ!聞いた?!今の!」
「ん?何がぁ?」
「聞いてなかったわけ?やばいって!何か隣のクラスの女の子が喰われたらしいよ!」
喰われた....?
「何に?喰われたの?」
「とぼけないでよ!物の怪でしょ!物の怪以外誰が人なんか食べんのよ!」
あぁ、物の怪ね
「ふぅーん、そうなんだー」
「『ふぅーん、そうなんだー』じゃないでしょうよ!人喰い物の怪が出たんだよ?!この地域に!」
「ん、まぁ さ 落ち着こうよ」
「落ち着いて居られるかいなっ!皆が食べられたらどうしょう」
「でも、花月が動いているんでしょ?」
「蓮華は、皆能力持ちだから大丈夫かもしんないけど!うちの家は...あ ごめん」
「大丈夫。気にしてないから。」
「ごめん。ちょっと電話してくる」
「うん。しておいで。」
そう、
この世界は昔とは変わってしまった。
この世界を支配するのは『物の怪』
物の怪達には、色々居るが大きく言うと人では、在り得ない力を持った人達の事である。今の世界の頂点に君臨する人全てが物の怪だ。
1番力の強いのが先祖返りで、先祖返りは物の怪の力を越えた力。神の力と言われる程に、強大な力を持つ。次は、物の怪と人とのハーフである物の人と言われる存在である。
こんな感じで、物の怪のにも階級が存在して、人間は1番下の存在である。
だが、我らが退けられたりする事はない。元は、皆人間だったから。
私の家は、その元人間の家系である。
人間なのは、私とお父さんだけ
お母さんと弟達は、皆物の怪である。
何で、私だけ力がないのかなー
あってもいいはずなのね。笑