心も、とろけるほど愛して
「おい、乗れ」
見覚えのあるBMWと声、前に向けていた顔をBMにチラリと逸らし足を止めるとスっと運転手席側の窓が開き青いバラ10本が現れた。
「悪かったな、10本しか売ってなかったんだ」
もしかしてワザワザ青い薔薇を見つけに行って来たんですか?
私は、社長を見つめクスリ笑って青いバラを受け取ると助手席に乗り込んだ。
「どこに行くんですか?」
「オレのマンションに決まってるだろ」