心も、とろけるほど愛して
「なんで?」
「抱きたいからに決まってる」
「ありえないです!」
社長はニヤっと口の端を上げハンドルを掴むとアクセルを踏んだ。
「マンションへ帰るぞ」
「イヤだ、私はお腹が空いてるんです~」
「黙れ、オレのを食っとけ」
「変態」
「おやおや、褒めてくれてるわけ?」
このドS!!!
え?
嘘?
ちょっと待って、本当に、お腹空いてるの~!!
こうして社長の運転するBMは確実にマンションへ向って行ったのだった――...。