心も、とろけるほど愛して



カップの淵からチラリと見つめる視線は、拗ねている。



「いいえ、可笑しい事ありません」
「いや...笑ってる」



笑ってる、そんな言葉で例えられる代物じゃ無いです。



だって・・・髪をあげたら絆創膏が見えるんだもの。


「ぷぅっ」
「お前、分かってるんだろうな?」


「何がです?」


「1分で100メートル先のドーナツ買ってこい」



どうぞ好きなように言ってください。それで満足するものなら何年でもパシリになります。



< 229 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop