心も、とろけるほど愛して
溜めていた苛立ちを、ため息と共に吐き出し流哉の背中に手を回すと唇を重ねた。
頭の奥に微かに聞えてくる目覚ましの音、鈍く感じる気だるい朝、目を微かに開けると隣では気持ち良さそうに眠っている流哉...
触れている流哉の手をそっと離し、ゆっくりカラダを起こすとベッドにもたれ髪を束ねる。
「眠い...」
ぼそっと呟きベッドから足を下ろし軽く服を羽織ってキッチンへ向かい
コーヒーを落としてからカップに入れ片手に持ってベッド横のソファーで雑誌を読み始める。