心も、とろけるほど愛して
突っ伏した状態からカラダを起こし手を振ると美菜は手を振り、そのまま帰って行った。
「蓮...お替り下さい」
奥のテーブルから空いたグラスを上げ催促する。
数分すると突っ伏している私の目の前にコトンとグラスの置く音がして腕の上辺りからグラスを見つめる。
「うり...大丈夫なのか?」
声をかけて来たのは、蓮じゃなく宗だった。
「なんだ宗...」
「オレで悪かったな」
宗は、椅子を反転させ足を広げ持たれる部分に両腕を乗せると片方の腕で頬杖をつき私をじっと見つめる。