心も、とろけるほど愛して
すっと街灯の場所まで歩き声の持ち主の顔を確かめると目の前に立っていたのは案の定流哉だった。
「どうして、ここに?」
「感かな?」
流哉はニヤリと口端を持ち上げた。
「ずっと待てた...」
待ってたって...
あんな事があれば顔さえも見れない。
それに腹を立てたまま会えば言いたくない事もいってしまいそうで怖くて電話も出来なかった。
「ちょっと...呑みたくなって美菜と呑んでたの」