心も、とろけるほど愛して
「で満足したのか?」
十分飲んだけど...これ以上呑んだら、お酒に飲まれそうになる
「うん...」
「そっか...」
流哉は、立ち止まっている私の手をそっと掴むと歩き出す。
「何処へ行くの?」
「お前を家まで届けるんだ」
あ、そうか...
なんだか嬉しい《自分の男の声も忘れたのか》とか《待ってた》なんて今まで言われた事が無かった。
こんな時、宗に言われた事を言うべきなんだって思う。でも、この雰囲気を壊したくない。