私の仕事〜逝かせる〜
最後の希望
もうトラさんの呼吸は弱くなってきている。
血圧も測れない。
時間の問題…
トラさんゴメンね。
トラさんの手を握るとまだ温かい。目尻に涙のあとがある。
私は思った。もう一度だけ娘さんにかけよう!!
手紙を渡そう。
電話をかける。
「鈴木トラさんのご家族の方ですか?先日連絡しました病院の者です。
何度もすいません。もういつ呼吸が止まってもおかしくない状況なんです。最後にお会いしなくていいのですか?」
「…結構です。わざわざご連絡ありがとうございました。」
娘さんの返事は決まっていた。やはり来る訳がない。
ある先輩が言っていた
「最後に一人になるってことはそれだけのことしてきたってことだよ?」
トラさん…
私は昔の姿を知らないけどこの歳になって出会って素敵なとても思いやりに溢れた姿は、長い年月が育てたのだと思う。
少なくとも私は今のトラさんに憧れるし尊敬する。
血圧も測れない。
時間の問題…
トラさんゴメンね。
トラさんの手を握るとまだ温かい。目尻に涙のあとがある。
私は思った。もう一度だけ娘さんにかけよう!!
手紙を渡そう。
電話をかける。
「鈴木トラさんのご家族の方ですか?先日連絡しました病院の者です。
何度もすいません。もういつ呼吸が止まってもおかしくない状況なんです。最後にお会いしなくていいのですか?」
「…結構です。わざわざご連絡ありがとうございました。」
娘さんの返事は決まっていた。やはり来る訳がない。
ある先輩が言っていた
「最後に一人になるってことはそれだけのことしてきたってことだよ?」
トラさん…
私は昔の姿を知らないけどこの歳になって出会って素敵なとても思いやりに溢れた姿は、長い年月が育てたのだと思う。
少なくとも私は今のトラさんに憧れるし尊敬する。