明日へ



なんで裕がここに…



「俺、絢音の家近いんで」

「…………ふーん。そっか
なら絢音をよろしく頼むよ!
じゃあね、また明日」

「あ、はい!」



そういうと先輩は私たちに背を向け帰っていった



「…」

「…」



謎の沈黙…

裕といるとき沈黙なんてめったにないんだけどなぁ
話題切り出したいけどなんかオーラ怖いし…



「……………名前」

「…え?」

「名前で呼びあってんの?」



裕の表情は暗くてあまりよく見えない
…けど、声のトーンがいつもより低い。

怒ってる?



「ううん!先輩だけだよ!私は坪谷先輩って呼んでる」

「……ふーん」



……………………

また沈黙。

てか何よ!聞いてきたの裕なのに、その返事はないでしょ!

今日の裕、なんか可笑しい…

そんなことをモンモンと考えてたら
いつのまにか家に着いてた



「送ってくれてありがとう!また明日ね」

「…おう。」



やっぱ絶対怒ってる…
私なんかしたかな?

私は帰ってく裕の背中を見届けてから
家に入った






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