明日へ
裕side
どーも。裕です。
さいきん絢音が「坪谷先輩」の話ばっか
してきてイライラしてます。
「…でねー!超かっこいいのー!
裕もあれ見た方がよかったってー!
あーあ、先輩に会いたいなぁ//」
「ヘー」
まぁほとんど聞き流してるけど
あーイラつく
もともと絢音が坪谷先輩に気があるのは知ってた。でも進展なんて今までこれっぽっちもしなかったんだ。
なのに……
「絢音ー!」
こ、この声は…………
隣で凄い勢いで立ち上がる絢音
「せ、せせせ先輩!///」
「ちょっといい、かな?」
「はい!……ごめん、裕。ちょっと言ってくるね!」
絢音は頬を少し赤くして柔らかくニッコリと笑い先輩の方へ行ってしまった。
先輩を思って笑う絢音の顔はとても優しくて可愛いかった。
なんであいつにそんな顔すんだよ
俺だけに、その笑顔見せろよ…
チラッ……
?
今、先輩に睨まれた?
もしかして、あいつも絢音のこと………
「ぁぁあぁあ!!もう!!!」
教室で叫び声をあげる俺
みんな俺に注目してる。
そんなん別にどうでもいい
「………はやく、はやく俺のものになれよ…」
力無く俺はボソッと呟いた