明日へ
ひとつのカップルとひとりの失恋
「はぁはぁ」
なんで逃げてるんだろ…
私は無我夢中に走る
目的地もないまま
……………ギィ!
古くて思い屋上の扉を開ける
「はぁはぁ………はぁああ…」
私はその場に座り込んだ
告白……されたの?
私の大好きな、大好きな、坪谷先輩に…?
あぁ、夢か、そーだよね。
先輩が私なんかを好きになるはずないもんね
「夢かー…覚めなければいいのになぁ」
なんて一人言を呟く
「夢じゃないよ?」