明日へ


________…


気づくともう私の家の前まできていた

いつも長く感じる帰り道がこんなに近く
感じるなんて…



「先輩、私の家ここなんで…」

「そっか…じゃあ、お別れだね」

「…は、い」



寂しいな…
また明日会えるのに


ぽんっと私の頭に手を置いて



「そんな顔をされると帰れなくなる」



なんて言うから余計一緒にいたくなる



「…」

「絢音、今度の土日デートしようか」

「…え!?///」



先輩と、デート///



「無理かな?」

「行きたい!///」

「ふふっそっか、よかった

じゃあ帰ったら行くところとか待ち合わせのこととか決まったら連絡するから…

今は一端お別れ…ね?」



やっぱり先輩は優しい

先輩のこういうところが…大好き



「はい!連絡くるの楽しみに待ってます!」



私は満面の笑みで答えた



チュッ



ほっぺに柔らかい感触がした









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