《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
宛名を見ると瑛樹の名前が書かれていた。

宛先には全く心当たりのない会社の名前。

英美は首を傾げながら、居間の卓袱台の上に置いた。

それから、夕食の支度をし弘樹と瑛樹の帰りを待つ。

弘樹はいつもと同じ、夕方過ぎに帰ってきて、先に二人でご飯にする。

「今日、瑛樹くん宛てに、こんなものが届いたんですけど、なんか聞いてますか?」

英美は置いておいた茶封筒を弘樹に渡した。

弘樹は宛先を見て首を傾げる。

宛先の住所に目をやると他県の住所だった。
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