《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
鼻歌を唄いながら夕食の支度を始める。



今日ほど、弘樹の帰りが待ち遠しい日はない。

早く帰ってこないかな…

そんなことばかり考えながら何度も時計に目をやる。

時間が進んでいない。

英美は一分おきに時計に目をやっているのだから、時間が進んでないのも無理はない。

英美の中で、一分が十分や一時間に感じる。

気持ちばかりが先走っていて、時計がおいつかない。



お腹を擦り新しい生命について考える。
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