《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
「よかったやないか。」

感情を表に出さない弘樹が、ここまで喜んでいることを知った英美は再び、嬉しさが込み上げてきた。

弘樹の背中に腕を回す。



「で、なんで
そんな暗い顔やねん。」

弘樹は帰ってきた時の英美の表情を、見逃してはいなかった。

弘樹に素直に不安な気持ちを伝えると、抱きしめていた腕を更に強めてきつく抱きしめた。

「お前は立派な母親になる。

俺は信じてる。」

弘樹の言葉に、抱きしめられてる腕に、信頼を感じた。

嘘みたいに不安がなくなった。
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