《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
一週間後―――



英美は市民病院の産婦人科の待合室にいた。

お腹を擦り、ほほ笑みながら名前を呼ばれるのを待っていた。

ここには暖かな笑顔をした女性がたくさん座っている。

そして、英美も例外ではない。

内科とは違い案外すぐに、名前を呼ばれた。

診察室に入ると、優しい目をした先生が英美を見ていた。

「こんにちは。

どうぞおかけください。」

目だけじゃなく、言葉遣いも話し方も、雰囲気までもが優しい。

英美は安心し、先生の目の前に腰を下ろした。



「森山さんの担当医の高野と申します。

何か不安なことがあればなんでも話してくださいね。」

診察をしてもらい今どれぐらいなのか何時、生まれるのかを教えてもらった英美。
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