《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
家に帰り、一段落つく間もなく、弘樹の両親がやってきた。

「英美さん。

お疲れさまでした。

病院へ行けなくてごめんなさいね。」

結婚を反対してたのが嘘のように、お義母さんは優しい言葉を英美にかけた。

結婚してから、一度だってこの家に足を踏み入れたことがない、お義父さんとお義母さん。



お義母さんは辺りを、どんなものか舐め回すように見渡している。

何を言われるか、不安で恐くて、愛美を抱く腕の力が自然と強くなる。
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